SMプレイの概要にスポットを当ててきましたが、ここからは実践編。
ソフトSMとハードSMの二種類に大別して解説していきます。
【ソフトSMとは】
相手の体を軽く拘束したり、くすぐったりとソフトな刺激を与えるSM。パートナーに痛みを与えるような激しいプレイではなく、あくまでも体の自由を奪ったうえで軽めの快感を与えるのが特徴です。
【ハードSMとは】
ハードSMにカテゴライズできるのは、縄を使った緊縛プレイ、鞭で叩くスパンキングなど、相手に痛みを与える行為です。
特に相手の体に痕が残るような激しいプレイは、ハードSMの大きな特徴と言えるでしょう。また、罵倒をはじめとする精神的な責めもハードSMに分類できます。
上述したように「ソフトSMは相手の自由を制限したうえでの愛撫」、「ハードSMは相手に痛みを与える刺激」と、明確に区別することが可能です。
特にハードSMはやり方によっては相手を肉体的・精神的に傷つけてしまう可能性があり、実践には注意が必要。
首絞めのような死亡事故を引き起こす恐れのある行為も存在するため、SMを試す際のリスクを頭に入れておくのが肝心です。
初心者はソフトなSMプレイから入門
「SMだから」といきなり鞭で叩いたり、蝋燭を垂らしたりといったハードな行為をする必要はありません。
紐を使って弱めに相手の体を拘束するような下記のプレイだけでもSMプレイになるので、初心者さんの最初の入り口としておすすめです。
【ソフトSMにあたる行為】
目隠しプレイ
相手の体を軽く拘束
焦らしプレイ
言葉責め
軽く相手の手を縛ったり、アイマスクで目隠しをしたりするだけでも十分ソフトなSMと言えますよ。
素人さんがはじめるなら普段のエッチへのちょい足しから
SMと聞いて連想されるような鞭や蝋燭を使ったハードなプレイは、いきなりはじめるにはハードルが高い行為。
相手を痛めつける行為は怪我や重大な事故のもとになりかねません。
そこでSM素人さんへの入門としておすすめしたいのが、あくまで普段のセックスにSM要素を少し取り入れること。
縄の代わりに「タオル」や「ネクタイ」で手を縛ってみるなど、軽めの拘束プレイをいつものセックスに入れてみるのが吉です。
ゲーム感覚でやってみるくらいが入門としてはちょうどいい
セックスでソフトSMを試すなら、もってこいのシチュエーションが前戯。
前戯はプレイの幅が広いので、SM要素にチャレンジするのにピッタリです。
例えば、「手足を紐やタオルで軽く縛り、電マを当ててみる」「アイマスクで目隠しして、愛撫してみる」など、やり方はイロイロ。
特に「愛撫に何秒耐えられるか」といったゲーム要素を加えてみると、よりカジュアルにSM的なシチュエーションを楽しめますよ。
【M側を拘束して性感帯を責めてみるのも手】
M側の自由を奪った状態で、性感帯を筆のようなものでなぞっていく。そんなちょっとしたプレイもソフトSMとして効果的です。
「拘束」と「微細な刺激」の二点を両立できるため、焦らし効果はバツグン。筆のような毛先が柔らかいアイテムだと刺激が軽く、敏感な性感帯の開発にも向いています。
もっと刺激的なプレイがしたいならハードなSMプレイ
ソフトSMはパートナーに微細な刺激を与えられるプレイの一方、ハードなSMはより相手に負担をかけるプレイです。
【ハードSMプレイの例】
パートナーを勢いよく叩く(スパンキング)
低温蝋燭のロウを相手の体に垂らす
相手を激しく罵倒する形の言葉責めをする
縄のような拘束具で相手をキツく縛る
首絞めのような相手の呼吸を制限する圧迫プレイをする
ソフトSMと異なるのは、相手になんらかの痛みを生じさせる点。
鞭やパドルでスパンキングをしたり、蝋燭のロウを垂らしたり、縄でキツく縛り上げてみたりなど、ハードなSMプレイはなんらかの苦痛を伴う行為がほとんどです。
また、痛みは肉体的なものだけでなく、精神的な要素も含みます。
SMプレイで強めの罵倒をするなど、相手のメンタルを直接揺さぶって興奮させる要素もハードなSMと言えるでしょう。
縄で天井から吊したり縛ったりする緊縛プレイは上級者向け
AVをはじめとするアダルトコンテンツでもよく見かける緊縛プレイ。
荒縄を使って相手を天井から吊したり、ベッドでキツく縛ったりして自由を奪うのが特徴です。
しかしながら、縄を使ったプレイは見よう見まねの我流で行うには危険な行為。
縄のかけ方を間違えたり縛る強さがキツくなりすぎたりすると、相手に後に残る痛みや後遺症を与えてしまう可能性があるため、安易に行うのは絶対にNGです。
初心者向けのシリコンロープが売っていたり、縛り方を説明しているハウツー本やサイトがあったりするので、それらを活用して知識を得てから試すのがベターでしょう。
蝋燭のロウを垂らしたり鞭で叩いたりと言った行為もハードSM
蝋燭のロウを相手の体に垂らしたり、鞭で叩いたりして相手に痛みを与えるのもハードSMにあたります。
【蝋燭責めとは 】
蝋燭を使用し、溶けたロウを相手の体に垂らすプレイ。熱いロウが触れた際の相手の反応を見て興奮を高める行為です。もちろん火傷や引火の恐れがあり注意が必要。
特に市販の西洋蝋燭だと相手に火傷をさせる可能性が高いため、必ず和蝋燭やSM用の「低温蝋燭」を使用してください。
【スパンキングとは 】
平手や面が平らな物体でお尻を叩くプレイ。叩くアイテムによって名称は変わり、鞭で叩く場合はウィッピングとも呼ばれます。
もちろん相手に痛みを与える行為のため、力加減に注意が必要。特に鞭を使うウィッピングは力配分や叩きどころ次第で深い傷痕を残す恐れもあるので、慎重に行いましょう。
紹介したように蝋燭プレイも鞭を使うプレイも、慎重にやらないと怪我や後遺症を残す可能性がある行為。
安全へ配慮も怠ってはならず、安易に真似するのは危険です。
また、どのSMプレイにも言えることですが、相手の合意なく強引に行うと単なる暴力や虐待にあたります。
だからこそ、事前の話し合いやお互いへの信頼が不可欠なプレイと言えるでしょう。